



四季を感じながら、大のオトナが夢中になるゴルフ
生涯続けることができ、若者からお年寄りまでもが分け隔てなく楽しめる数少ないスポーツだ
自身も多くのラウンドをこなす蟹瀬誠一さんが語る、ゴルフの魅力とは
『都市を嗜む大人の流儀』締めとなる講座第3回、スタート
麻倉ゴルフ倶楽部のクラブハウス車寄せ。堂々としたエントランスにコースへの期待感が高まる。建物は土蔵の土壁をイメージしたベージュが基調。大人っぽいしつらいに上質さが感じられる
今回のテーマはゴルフです。訪れたのは、2008年10月に開業したばかりの新しいゴルフコース、『麻倉ゴルフ倶楽部』(千葉県佐倉市)。ここでゴルフがもたらすさまざまな利点について考えてみたいと思います。
先ごろ青木功プロ、日野皓正さんらによるチャリティートーナメントがこのコースで行われ、初日には石川遼プロが、コースレコード(そのゴルフ場の公式記録に残る最小スコア)を出し、大きな話題になりました。記憶の方も多いでしょう。私も大いに関心を持って訪れましたが、まず存在感のあるクラブハウスにとても好感を持ちました。土壁の蔵のイメージを取り入れたというデザインは華美すぎず、シックで抑えた表現のなかにセンスのよさがあり、居心地のいい空間でした。
今日は、一緒にゴルフを嗜む妻の令子(レナ・ジャポン・インスティチュート代表取締役)を伴ってきましたが、彼女もクラブハウスには好印象を持っていました。女性はゴルフに訪れたとき、男性とは全く異なった評価軸でゴルフ場を見ています。クロークやロッカールームの設備、レストランの料理、キャディさんのもてなしなど、コースそのものではないところも実に良くチェックしています。ですから女性の反応が良いというのは素晴らしいことだと思います。
さらに実際にプレーして感じたのは、落葉樹を中心とした緑濃いコースの様子から、かつてラウンドしたヨーロッパのゴルフ場に似た雰囲気持っているということです。人工物がほとんど目に入らず、空と森と芝しか見えないのも、こんなに都心に近いエリアとしては価値のあることだと思います。今後、「麻倉」はひとつのブランドになっていくだろうと思います。
こうした素晴らしい環境のゴルフ場が、都心から1時間のところにあるというのは本当に素晴らしい。今日も六本木を出て首都高速に乗ると、やや渋滞していましたが、むしろ予定していた時間より早く着いて驚きました。佐倉インターチェンジを下りてからのアクセスも近くて道順も簡単。申し分ないと感じました。
職・住・遊が自動車で1時間ほどの距離内に収まっていること――。これは私が理想と考えるライフスタイルをかなえる環境ですが、ここまでこの講座で取り上げた二子玉川、青山、そして「遊」の要素としてこの佐倉が加われば、完全な組み合わせができあがります。
クラブハウスのロビー。奥は吹き抜けのラウンジとなっており、全面ガラス張りの向こうにコースを望む。たっぷりと外光がはいり、明るい印象
ティーアップしてドライバーショットを放つ。この瞬間から、日常からまったく切り離された最高の時間が始まる。そのひとときをぜひパートナーと一緒に、と蟹瀬さんはすすめる
私のゴルフは、アスリート志向というよりエンジョイ志向。あまりスコアばかりにとらわれず、プレーを楽しんでいます。50代になってゴルフを始めるまでは、「ゴルフなんてどこが面白いんだ」と思っていたくらいですから大きな変わりようですが、今は生涯スポーツとして、妻ともども長く楽しんでいきたいと考えています。
ゴルフは、一種の非日常的空間に身を置くスポーツです。その体験がもたらす効果は大きく、一回プレーすると完全に気分をリフレッシュすることができる。私はテニスも長く親しんできましたが、ゴルフほどの気分転換は出来ないように思います。これはテニスに限らず他のスポーツではなかなか得がたい魅力です。しかも世界中どこに行っても楽しめる。始めていない方には、ぜひこの良さを早く味わって欲しいと思います。
ただ、そのときアドバイスとして言えるのは、パートナーを巻き込んで一緒に始めたほうがいいということです。平日はビジネスに夢中、そして休日はバッグを担いで出かけてしまう、というのはパートナーの機嫌を損ねかねません。あと、実際に始めることになっても、パートナーへのアドバイスはほどほどに。過ぎるとケンカの元になりますから。
